シューベルト事典

ウィーン楽友協会

Gesellschaft der Musikfruunde in Wien

オーストリアの音楽愛好団体。1812年 J.von ゾンライトナーらによって創設。演奏会を主催するほか、17年歌唱学校(1821年音楽院。現在の国立ウィーン音楽アカデミーの前身)を設立したのをはじめとして、アルヒーフ、図書館、博物館、愛好家による合唱団、管弦楽団と活動を広げた。ヘルベックブラームスをはじめ多くの音楽家、指揮者が演奏会監督に招かれ、協会の演奏会の今日に至る名声を築いた。また所持する貴重資料も多く、E.L.ゲルバー、モーツァルトに関するケッヘルのコレクション、またシューベルト、ハイドンらの自筆譜など、音楽史の宝庫となっている。(平凡社『音楽辞典』第1巻p.190、竹内ふみ子)
コンビィクト 宮廷立の神学校。宮廷合唱隊(現在のウィーン少年合唱団)員はこの学校の給費生徒なった。教育程度は大変高く、有能な官吏や芸術家を輩出した。
   
シューベルティアーデ シューベルトの友人達の催した、サロンコンサート

シューベルト協会

Internationale Schubert-Gesellschaft

 

シューベルト新全集刊行のためにO.E ドイッチュを名誉会長として1963年カッセルに設立された。本部はチュービンゲンに置かれ、会員は約50人。新全集はファイルArnold Fiel(1925〜 )らによって作業が進められ、64年にベーレンライターから刊行されはじめ、全70巻の予定。(平凡社『音楽辞典』第3巻p.1177、竹内ふみ子)
シュタイアーマルク音楽協会 シュタイヤーマルクのグラーツにあった音楽協会。アンゼムル・ヒュッテンブレンナーが会長を務めた。未完成交響曲が献呈された。
   
腸チフスTyphoid fever  腸チフス菌(Salmonella typhi)による感染症。ヒトにのみ感染。患者、保菌者の糞便、尿に出現する。

  潜伏期は2週。主症状は発熱。徐々に体温が上昇し、39度以上の発熱が持続する。水状の下痢や腹痛がおきることもある。内蔵のむくみ、、白血球の減少、脈が遅くなる、発疹、チフス様顔貌、意識障害などの症状がみられる。有効な治療を行わなければ発熱は1ヶ月程度持続する。また、いったん解熱しても、しばしば再発を繰り返す。
 発熱時には血液から腸チフス菌が検出され、診断される。第2週以降は便や尿からも腸チフス菌が検出される。
 治療は薬物投与。安静(合併症の予防)。
 発熱から3〜4週後に腸に潰瘍ができることがあり、腸出血や腸穿孔(2%)などの合併症が発生することがある。

   

生涯 年表 作品 シューベルト辞典 文献・CD シューベルトQ&A シューベルト写真館 更新情報 リンク集 このページの作者のプロフィール